チラシの裏

このブログは同志社大学自主制作映画サークルF.B.I.の提供でお送りいたします。

民間の猫

みなさまこんばんは、谷元だよ。
タイトルは友人の言葉で「政府の犬」の反対語なんだそうです。
我が友人ながら可愛いことを言うやつです。・・・男の子ですが。

最近、気になることがあります。それは通学路の途中にある近所の某レンタルショップ。
レンタルショップと言っても日ごろ我々がお世話になっているビデオレンタルなどではありません。
店先に置いてあるのは、はっぴを着たやけに浅黒い肌のマネキン、使いふるされた着ぐるみ、投球練習用のボード、家庭用の炊飯器などその他何とも言えないガラク・・・品物たちです。
店頭から少し覗いただけでも非常にバラエティーに富んだ品ぞろえなのが解ります。
しかも、微妙に時代を感じさせるレトロなセレクションが妙に目を引くのです。

ちなみに私は、一度もこれらの陳列が減っているのを見たことがありません。
店に入ってく客はおろか、店員すら見かけたことがありません。
地元の小さな電気屋などは、卸商売を中心に生計を立てていると聞いたことがありますが
このレンタルショップは一体どの客層に向けたものなのか甚だ見当もつきません。
もしかしたら、映像制作や演劇などの小道具として重宝されているのかも。
いやいや・・・ただの店長のガラクタ倉庫なんじゃないの?
そんなことを考えながら、いつもその前を通って学校に通っています。

そんな私の疑問を横目に、マネキンも着ぐるみもその場所が人生の最後に得た安住の地であるかのように鎮座しています。多分明日も明後日も、そこに居るのでしょう。
その変わり映えのしない雑多とした店内を見てなんとなく心が落ち着くのは、この土地に住みなれてきた証拠かもしれないなと思う今日この頃です。