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チラシの裏

このブログは同志社大学自主制作映画サークルF.B.I.の提供でお送りいたします。

エルファニングの魅惑とマイクミルズ監督作『20センチュリーウーマン』

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今日は入学式。

僕の時まではビラシャワーと言って入学式のある田辺のキャンパスに行くと校門から会場となるところまでの道のりの両脇にロープが張られていてその両脇から大勢の馬鹿どもが各サークルの新歓ビラを新入生に押し付けて行くイベントがあったのですが、残されるゴミの問題で去年からなくなりました。あゝ、ビラシャワー無くなったの悲しいなあ、なんて会話ももう一年前になるんですね。

僕はビラシャワーではF.B.I.からチラシをもらいませんでしたが、結局3回生になってもここで漫然としていますから、皆さんも問題なくF.B.I.に辿り着かれますように。

 

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洋画が日本で公開される時、国内の配給会社により題名やポスター、予告編などが改変される。日本語で説明的なキャッチコピーが入り、シンプルな写真のポスターがいくつもレイヤーの重なったうるさいゴミと化し、予告編には大量の文字情報。そして、批判の対象となる。「あー、またどこどこが作品の世界観をぶち壊してるう」

例えば、マシューマコノヒー、ジャレットレト両者絶好調の『ダラスバイヤーズクラブ』で知られる監督ジャン=マルク・ヴァレの新作"Demolition"(demolition:取り壊し)は『雨の日は会えない、晴れた日は君を思う』となる。

 

"Demolition"

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『雨の日は会えない、晴れた日は君を思う』

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ところがね。最近、映画館でびっくりしたんよ。日本で作られた予告編が本国で作られた予告編を超えてめちゃくちゃ良い。

それが『20センチュリーウーマン』

www.youtube.com

 

30秒で伝わるそのキレはとんでもないんですよね。

これが参照している本国ver.は2分あります。

とにかくこのエルファニングの紹介が素晴らしい。 

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本国ver.

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正直、日本版見た後だと、本国ver.がザコい。

 

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 関係者向けの試写会が先日あったようで、このツイートで僕はこれは傑作と判断した。

マイク・ミルズが本作の監督。ちょいと説明する。

サムサッカー』と『人生はビギナーズ』しか観たことはないですが、デザイナー出身の彼の作品は独自の美学で映像が支配されていることが印象的。

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多用されるスローモーションなどを取り上げていけば、『天才マックスの世界』(1999)で知られるウェスアンダーソンのフォロワーとも言える。物語も思春期だったりなよっとしているところで家族に立ち返ってよくわかんない解決を得るというウェス的ストーリーテリングが展開されてる。

後、即物的なインサートも多用される。

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(20センチュリーウーマンより)

「一般的な白人家庭」に生まれた自身の体験を寓話的に物語ってゆくのが毎回のようで。

人生はビギナーズ』が同性愛者であった自身の父親について語っていたのに対し、『20センチュリーウーマン』は母親についての映画とされている。

でも、結局を言えば、『サムサッカー』にしても『人生はビギナーズ』も主人公は息子、『20センチュリーウーマン』もそんな感じのようで、家族の中での自分自身について語り続いているおじさん。

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つまり、『20センチュリーウーマン』がめっちゃ楽しみなんすよ、て話がしたいんだが、一切その熱が伝わっている気がしない。ので、最後、いかに出演しているエルファニングが素敵かをご覧いただいて終了する。

ちなみに公開は6月3日まだまだ先で申し訳ない。

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やるな、おじさん

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文責 せんだ

『処女の泉』と『奇跡の海』※ネタバレしてます

先学期の授業でイングマール・ベルイマン監督の『処女の泉』という映画を観ました。

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/45597/original.jpg?1396886260この映画を見たときに思い出したのがラース・フォン・トリアー監督の奇跡の海

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両作品とも幸せだった敬虔なクリスチャンである主人公が蹂躙されて死んでしまうんだけど最後には少しの救いがあるよっていうお話です。

そこに両監督のキリスト教や教会に対する考え方みたいなものが表れています。

主人公を蹂躙するものと昇華するものの二つに分けて書いていきます。

主人公を蹂躙するもの

『処女の泉』で主人公を蹂躙するのは召使三人の男です。

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美しい主人公に嫉妬した召使は主人公に不幸が訪れるようにと呪いをかけます。この主人公は劇中で異教徒信者として描かれています。

また、主人公を強姦して殺してしまう三人の男は山羊を連れています。

山羊はキリスト教における悪魔の象徴。つまり異教徒と悪魔により主人公は蹂躙されます。

では、『奇跡の海』ではどうなのか。

主人公を蹂躙するのは彼女の村の人々彼女自身の信仰です。

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 彼女は敬虔なクリスチャンの村に住む人間ではない外の人間と結婚します。それをよしとしない村の人々は彼女に冷たく当たり、両親でさえ最後には彼女を見捨てます。

さらに出稼ぎに出た愛する夫を返してほしいと祈った直後に夫が事故に遭い不随になってしまったことから自らを責めることになります。

教会と信仰心が彼女を追い詰めていきます。

 

主人公を昇華するもの

両作品とも主人公は最終的に悲劇的な死を遂げます。

それを救い昇華させるものも対照的に描かれています。

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『処女の泉』では主人公が倒れた場所にが湧き出ます。

聖母マリアの現れたルルドの泉を連想させる描写は敬虔な信者である彼女を聖的なものへと昇華させるよう。

対して『奇跡の海』では教会から追放され葬儀すら行ってもらえなかった主人公を弔うのは外の者である彼女の夫です。

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つまり異教徒的存在により彼女は昇華されます。

対照的な宗教観。面白いです。

駄文、長文、拙文、失礼しました。

『処女の泉』と『奇跡の海』、関心を持っていただけたら幸いです。

文責:宮本

 

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パクチャヌクという監督

最新作『お嬢さん』みてきました。

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この人の映画を見ていつも思うことはこいつ変態やなということと人間に期待せずにはいられない人なんだということ。

前者についてはここでいろいろ書くよりも実際に見ていただいた方がよさそうです。

よく言えば完璧主義、悪く言えば偏執症。そんなイメージ。この人にとっては偏執症の方が褒め言葉になるかもしれません。

後者が最もよく表れているのが代表作でもある『オールドボーイ』を含んだ復讐三部作と言われるトリロジー。

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文字通り三作とも復讐をテーマにした作品なのですが、その三作を通して復讐を遂行する人たちの全てが「いいやつ」でありそして一作品に複数人いること。

「いいやつ」といっても聖人的な話ではなく完璧に悪人ではないということです。

もちろん、性善説的な二元論ではありません。むしろこの人の映画には完璧な悪い奴がうじゃうじゃ出てきます。

また復讐者を複数人描くことで僕たちは復讐という行為の善悪論から解放されます。復讐者が復讐の対象になり、加害者が復讐に加担する。善悪のラインは簡単に崩れる。簡単に崩れるからこそこの人にとって重要なのは復讐の善悪じゃない。

三部作での復讐者たちは例外なく何かを初めから失っています。音、財産、愛。それでも彼らは「いいやつ」として生きてきた。彼らはさらに失うことになる。自分を「いいやつ」として繋ぎ止めているはずであったものを。復讐者となり人間性を失い冷酷な犯行を行っていく。

じゃあ、全てを失えば「いいやつ」は冷酷な復讐者になれるのか

おそらくこのことが一番重要だと思います。

彼らのうちの誰一人として完璧な悪人にはなれません。結局彼らは「いいやつ」だったんです。すべてを奪われて冷酷な復讐者になると決意してなお「いいやつ」のまま。

人間のすべてがそうではない。完璧な悪人だって大量に存在する。でも、何人かは呆れるほどに「いいやつ」のはず。このひとはそう期待しているのかもしれません。

色々書きましたが全部僕の勝手な妄想です。駄文、拙文、長文失礼しました。

呆れるほどに善きものたちへ

復讐者に憐れみを

http://theasiancinemablog.com/wp-content/uploads/2013/11/you-understand-why-i-have-to-kill-you1.jpg

                                文責:宮本

明日好きになる女優 第1回 三浦透子

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今知れば明日好きになるであろう女優を紹介するコーナーです。

第1回はブレイク寸前の光る原石こと三浦透子(20)です。

2002年 なっちゃんのCMで話題に 

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三浦透子は1996年10月20日生まれ、子役として演技の世界で活動を始めました。

2002年にはなっちゃんの2代目公式イメージキャラクターに選ばれます。

じつはこのCMのオーディションの応募人数は数千人にもなっていて、彼女はその中から合格しました。残念ながらyoutubeでは三浦透子が出演している動画は見ることができませんので画像のみです。残念です。

 

2011年 ドラマ「鈴木先生」で人気上昇

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なっちゃんのCMの後,大きな活躍が見られませんでしたが、2011年にテレ東系列のドラマ鈴木先生にて物語の重要人物である樺山あきら役を演じました。このドラマでの三浦透子の演技が素晴らしくて、僕も鈴木先生を見て彼女のファンになりました。

 

映画に多数出演

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鈴木先生」を契機に映画に多数出演することになりました。2012年「悪の教典」2013年「陽だまりの彼女」2015年「私たちのハァハァ」 2016年「桜の雨」など近年の出演作を挙げていけばきりが無いです。

 

山田孝之とCMで共演!

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映画やドラマ以外にも活躍の場を広げています。2016年にはジョージアのCMで山田孝之と共演しました。この動画の2:30が三浦透子が出ているCMです。


26篇 山田孝之 CM ジョージア 2014-2017.1

どうでしたか? 演技の良さもさることながら、CMで台詞付きで出演しているというところが注目です。残念ながら三浦透子は現在誰もが知る女優という訳ではありません。CMとは普通、著名な人物を出演させて商品の信頼を勝ち取るものではないでしょうか?しかし、彼女は現にこうしてCMに出演しています。このCMからいかにクリエイター側から期待されているということがうかがえます。

 

ミュージックビデオにも登場

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最近ではMVにも多数出演しています。

 


カラスは真っ白 "魔法陣より愛を込めて"/A crow is white"Mahoujin Yori Ai Wo Komete"(Official Music Video)

バンド「カラスは真っ白」のMVです。三浦透子が学校を冒険している姿がかわいいです。


スカート / CALL 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

スカートのMVです。セーラ服を着てる方が三浦透子です。

彼女は台詞が無くても、動きや表情で確かな演技力を表現できます。

 

音楽活動を開始!

歌手としてデビューしました。大島優子がでてるミノンのシャンプーのCMを歌っています。


大島優子 ミノン全身シャンプー CM 「帰省」篇

テレビを日頃見ている人なら聞いたことがルでしょう。あの曲、三浦透子が歌っているんです。

 

まとめ

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心配される部分もあります。このまま主演作がないままくすぶってしまったりしてしまうのではと怖いです。三浦透子の強みは凜とした表情や台詞回しで魅せる演技力です。

準備は整った、後は売れるだけです。 映画サークルF.B.Iは三浦透子を応援しています。

 

では最後にドラマ「カルテット」などで知られる脚本家の坂元裕二東京芸術大学大学院映像学科が手がけた7分の短編映画「水本さん」の三浦透子の演技をお送りします。


『水本さん』脚本 坂元裕二 監督 清水俊平(『雑談会議』)